January 20, 2005
無産市民に土地を!
株/新選組: 21世紀の『国富論』
●土地すら信用の無い時代
このBlogの歴史というカテゴリー(って、まだ1回しか書いてないけど)に入れるべきかどうか迷う話。
このエントリーのタイトルの『無産市民に土地を!』というのは、今井 宏【編】『人物世界史〈1〉』(山川出版)のグラックス兄弟の章のタイトル。
時は紀元前2世紀、共和制ローマ時代・・・
まぁ、平たく言うとこの頃は一般的な人は農業が収入源であって、そのためには自前で耕す土地が必要だったわけ。んでも、悲しいかな戦争があったりすると、徴兵されてしまうんで、その諸費用がのしかかって土地を売る→戦後、土地が無い→小作人、そして金を持っている人は大土地所有者になって富みまくり。
てな構図が出来てしまっていた。で、問題はだ。
ローマ市民=ローマを守る兵士が「働けど働けどわが暮らし楽にならず」な日常生活では、モチベーションが上がらん。
そんなわけで、偉大なスキピオさんのお孫さんであるグラックス兄弟さんは、兄弟揃って頭が良いので、このやばい状態に気がついた。ほんで議員になって「おいこら、貧乏人もローマの守り手なんだから、土地を手に入れさせろ」と言ったんだけど、悪は栄える、金持ちと癒着した議員に殺されてしまったというわけ。
多少間違っているかもしれないけど、そんな感じ。
で、株/新撰組のヒジカタ氏の論に入るけど、ヒジカタ氏は企業の富の源泉がアダム・スミス時代の『土地と労働力』から変容しているという視点で、企業の富のあり方に課題を投じております。
株サイトなんで、経営的になっていますが、それは当然といえばとうぜん。わたしゃこの視点が正しいと思います。
んでも、Lokiが最近思うのは、現代の企業と「頭脳」であろうが、古代の国と「兵力」であろうが、提供側のモチベーションが目減りする要素が多い時は、危険だということ。
グラックス兄弟の時代は、問題が「兵力」だったので、国滅亡、一家離散、っつーか死ぬか運が良くても奴隷・・・なので問題が見えやすい。
じゃあ、今のコイズミ氏の国と時代は、徐々に、徐々に衰退していくわけで、国滅亡ではなく国家破産、一家離散はあるかもね、って感じなので、ちょいと問題が見えにくい。
確かに日本はモチベーションの低い国になってるようす。
自分の経験ですが、高度経済成長期に20代をすごした人の話を聞くと夢の世界みたいに聞こえます。同じ20代で、なんでそんな遊んでいるのかと。なんで仕事がそんなに楽しいのかと。それでも私は恵まれている方ですけど。
てなわけで、今、国家再生だの企業再生だの言っていますが、国民再生(徳目教育という意味ではないです、念のため)という意識が無いということは、どうなんだろうなーと、疑念を感じております。
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October 03, 2004
マルクス帝・コモドゥス帝、そして実際の統治者は?
久々にClioさんのサイト[Link]を見て、コモドゥスのことが気になった。
帝政ローマにおいて、コモドゥスの評判はものすげぇ悪い。親父さんのマルクス帝が「哲人」として優秀とされているために、余計に悪い。
映画『グラディエーター』はむちゃくちゃですが・・・実際は、コモドゥスはマルクス親父が生きているうちに共治帝(要するに、皇帝)になってます。
とはいえ、この時代ではローマ帝国のもう一つの政治的リーダー、元老院があるわけですよ(まぁ、いつでもあるのだけど)。
アウグストゥス体制において元老院の力は弱体化されたとはいえ、ハンニバル(レクターさんじゃないよ)に対抗し得た元老院(=ローマそのもの)が、ローマ帝国運営の実体をそれなりに担っているのであれば、五賢帝時代の終焉に皇帝の暴走が帝国運営にいかほどの影響を与えうるのか。
あれほど広大な帝国を、皇帝一人で支配していたとでも?
属州では、元老院議員が総督として、その地域の保護者として君臨していなかったのか?
各方面の軍隊に軍人皇帝時代のような野心的な若者がいなかったのか?
コモドゥスは親父(マルクス帝)と一緒に副帝として攻めて、殆ど征服していたサルマタエ族と和平締結をしたのか?
確か、大学1年の時に答えは「マルクス帝時代、既に帝国は周辺を維持できない状態だった」という結論を見つけたのだけど、何故だか忘れてしまった(⌒∇⌒ゞ)
ちなみに、東西ローマに分かれてコンスタンティノープル(現イスタンブル)に遷都したことについても、「西ローマは貨幣経済の維持が困難なほどに荒れていて、西ローマを維持するメリットは無かった」という結論を出したけど、理由は忘れた(⌒∇⌒ゞ)
今、この問題にぶち当たってみると、当時は思いつかなかった「誰がローマを運営していたのか?」が一番大きな疑問として浮かび上がってくる。
皇帝がマトモな時代は、皇帝&元老院、で理解できなくも無い。じゃあ、皇帝がマトモじゃない時代は・・・やっぱり元老院?
ローマの統治形態と言うと、アルフォルディの有名なピラミッドが思い浮かぶけど、やっぱり元老院は皇帝の下でがんばってる。
今の日本に置き換えてみれば、弱体化した皇帝=(実質)首相、元老院=国会&地方自治体、と言ったところか?
うう、む・・・皇帝権の強さも関連してくるか??
やばい、また調べたいことが増えちゃったよ・・・
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